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現在、わが国の経済は、長期不況のもとにあり、企業は、需給ギャップや競争の激化による売上低迷、さらには「物の動き」に要するコスト・アップなど経営上大きな問題を抱えています。
物流部門としては、これらの問題を解決するにはロジスティクスの実践が急務になっています。 しかしながらわが国の企業の物流部門は次のような障害を抱えているといわざるを得ません。
物流部門のコスト低減のみに終始マーケティング意識の欠如他部門との連携の悪さ卸・小売など流通との連絡・協調の悪さ物流部門(人や組織)のパワー不足物流業務の後進性と前近代性これらの課題は前述したロジスティクスの本質とマッチしておらず、ロジスティクス実践への障害になっているといっても過言ではありません。 では、このような物流部門の課題はどこから生まれてきたのでしょうか。
それを考える前にわが国の戦後の企業の物流活動への取り組みや考え方の変化について見てみます。 昭和30年代は輸送力確保の時代でした。
この時代は需要に供給が追いつけず、急激な経済成長によって企業は必要な輸送力の確保を最大の任務とした。 当時は、物流という包括的概念もなく重要視されていなかったこと。
物流機能が本社でも現場でも他の機能のなかに分散していたこと。 物流全体を担当する部門はなく、ごく一部を専門的に担当していたこと。
などでした。 その後、わが国で物流概念が出てきたのは昭和30年代の末から40年代にかけてです。
昭和40年代は物流コスト管理の時代でした。 物流は「第三の利潤源」として重要性が認識されるに至った。

生産の合理化によるコスト引き下げは軌道に乗ったが、市場における販売競争の激化によって利益の確保がむずかしくなり、そこで物流を「第三の利潤源」として物流コスト低減のためあらゆる合理化を進めた。 その経緯をみると以下のとおりです。
アメリカでは1962年(昭和37年)に経営学者のPが「フォーチュン誌」に流通は経済の暗黒大陸で「今日われわれは、ナポレオンと同時代の人びとがアフリカ大陸の内部について知っていた程度しか流通機構について知らない」と述べたことはあまりにも有名です。 これらの考えがわが国でも普及し、トップ・マネジメントの間に物流の認識が高まるとともに昭和40年頃より物流コスト削減に挑戦するようになった。
とくに、昭和45年(1970年)に出版された早稲田大学S教授の「流通費」という本のなかで物流は「第三の利潤源」として取り上げられている。 これは売上増大と製造原価低減に次ぐ第3番目の利潤源が物流費の低減というわけです。
これらによって企業は物流に本格的に取り組むことになる。

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